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2024年05月
2024.05.20
5月のあとがき2024
新入生歓迎号に二作ほど掲載したので、軽く裏話みたいなものを残しておこうと思います。作品の完成順は詩「ひとでなし」が先ですが、掲載順に紹介しようと思います。
赤〆の時点で作品の一覧を見たら少なめだったのと、先に書いていた詩が自分の感情をむき出しにしているだけなのは新入生歓迎号には向いていないのとで、とにかく雰囲気の良いモン書きたい! そんな一心で数時間パソコンに向かってできたものがこちらになります。起承転結とか無い、何も起きていないものを小説と呼んでも良いかは私の美学の中で議論するとして、本当に書きたいファンタジーの雰囲気ってこんな感じ。いつもの『ムーンメモリア・ロストノイズ』がなんか地道なのはまだ序章だからなのです。こうご期待(?)。
この話は、精霊の王になることを期待されている主人公が今置かれている状況に不満たらたら、という話です。詩に近い書き方をしたので解釈を読者に任せたい気持ち半分、しっかり練った設定があるので語りたい気持ち半分、というわけで設定はまた別のページなんかでがっつり書いちゃおうかしら。
裏話としてここに書いておけることは、主人公の周りがとにかく主人公へのコミュニケーションを失敗しまくっているってことですかね。ノンデリ小鳥、過剰忖度小魚は論外として、主人公に寄り添っている絨毯も、主人公からは「分かってねぇ~~~」くらいに思われています。主人公かわいそう、主人公をいじめたい作者に創造されたばっかりに……。
いつ書いたんだっけ……多分4月頭くらいだと思うんですけど、覚えてないです。
周りの人間と同じ生き物であることに耐えられなくなっちゃった、みたいな詩です。でも、始めはたぶん「人間」という生き物に夢を見すぎたんだと思うんですよね。「人間」とは理性を持った賢い生き物、なんて。だから「人間」に出会ったことで自分も「人間」ではないと気づいてしまって、崩れちゃいましたね。
最初の方は『はく奪』と難読漢字への配慮があったのに最後は『劈く』と遠慮なしになってるのが雨和イチオシの文藝ポイントです。ちなみにアップロードしてから気づきました。「作者そこまで考えてない」の典型例ですが、誰かに指摘される前に気づいたので私の勝ちです。
裏話……『欲望を本能に挿げ替え』という表現を作者は気に入っています。この辺の表現はビデオゲームにのめり込んでいるのを示しているのですが、「ゲームをするために生きていたい」から「生きるためにはゲームをしなきゃいけない」に切り替わってしまったんですね。私自身かつてはそういうところがあったので、ここで言語化できて自分から切り離せたのは良いことだと思います。
というわけで、ネタバレなしの紹介終わり。小説の設定に関してはまた更に後日、書けたら書きます。今回の作品のURLもだいぶ考えて決めたので、そこまで見てもらえると嬉しいですね。
次の大型掲載は6月から7月あたりを予定しています。お楽しみに。
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